飯田リニア通信 更新:2024/02/21、2024/02/24

リニア工事申請(その3)認可の審査請求について

※ 今回は沿線ネットワークとして集約しませんので、各人、直接に国交省に提出(郵送)を、お願いします。

 JR東海は、2023年12月14日、国交大臣に「中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その3)」の認可申請をしました。これが3回目の申請で、これまでの申請で残っている部分の、駅や車両基地の建築工事や設備工事、車両の製造についてで、同時に開業予定を「2027年以降」と変更しています。

JR東海 > 中央新幹線品川・名古屋間の工事実施計画(その3)及び変更の認可申請について(令和5年12月14日)

 申請について、国交大臣は、12月28日に実施計画を認可しました。

 私たちは、これまでに行われた2つの認可(「その1」「その2」)について、行政不服審査法に基づいて、国交大臣に「異議申し立て」(その1)や「審査請求」(その2)を行ってきました。

 すでに10年以上前から、環境への悪影響、経済的合理性のなさ、南アルプストンネル工事の無謀さ、国全体の交通政策の視点などから、批判を受けていたリニアです。静岡県は環境影響への対策について、JR東海の説明が不十分であるとして、河川使用許可をしていません。それで静岡工区は着工できずにいます。じつは、他地域でも、行政は協力的なのに、工事の進ちょくは思わしくなく、2027年開業という目標は絵空事であることが日々明らかになりつつあります。南アルプストンネル長野工区をみても全く手つかずの部分が約4.6㎞あって、最長区間は3.9㎞。これを掘削するには、非常に順調にいってあと5年5カ月はかかるはずです。ヘタをすれば8年以上かかる可能性もあります。そもそも2027年開業という目標はそもそもあり得ない目標だったといえます。

 これまで、沿線では、7年以上にわたって住民は迷惑を受けてきています。今後も工事による生活への悪影響が続くことは我慢できません。すぐにでも工事を中止して、リニアの必要性を考えるべき時です。

 「その3」についても「審査請求」を考えていますが、今回は、まとめての提出ではなく、個々に提出という形になります。

 国交大臣に対して、認可は不適切であるので取り消すように求めるのですが、参考に、リニア中央新幹線沿線住民ネットワークが作成した例文があります。

 審査請求書の申請は国交書認可後90日以内ですので、3月28日が締め切り日です。リニア沿線住民ネットワークとしては、(その3)については、集約して提出することはしませんので、個々人で国交省宛に送付願います。なお、念のためにお手元にコピーを保存されるようすすめます。

審査請求書(例文).docx 〇審査請求書(例文).pdf

 基本的な書式など参考にしてください。項目の4以降については、ご自分で考えて書かれて構いません。また、この例文を印刷して追記する形で提出することもできます。

 審査請求書のあて先は以下:

〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-3
国土交通大臣
※ 封筒の宛先の横に「審査請求書在中」と朱色すること。

問い合わせは:mail@nolineariida.sakura.ne.jp
又は:0265-35-2191 (春日)